猫に芸を仕込めるか？ハウツーをご紹介

芸を覚えることができるのが犬だけだと思っているのなら、その考えを改めてもらいましょう。猫は独立心が強く、時には頑固なイメージがありますが、適切な順序をおって教えると、猫にも芸を仕込むことができるんです。ハイタッチをしたり、名前を呼んだら来る、とってこいをしたり覚える芸は様々です。「猫に芸を仕込むことができるのか」もちろんです。猫の秘めたる才能を引き出す方法を探ってみましょう。

1. 猫のモチベーションを知る

猫に芸を仕込むには、猫が何に対してモチベーションを持っているのかがカギとなります。飼い主に喜んでもらいたがる犬とは違って、猫はそれ以上に「説得力」が必要となるケースがたくさんあります。おやつは、猫の気を引く魔法のチケットと言えるでしょう。加熱された鶏肉やマグロ、ショップで買えるおいしいおやつなど、愛猫が食べたいと思えるおやつを見つけておきましょう。猫にとっておいしいものがあれば、トレーニングに参加してくれる可能性がぐんと高くなります。おやつは、よく頑張ったトレーニングのご褒美というよりは、猫が結んでくれる「契約」のようなものだと考えてみましょう。

2. 簡単な芸からはじめよう

では、猫にどんな芸を教えるのか？まずは「おいで」や「おすわり」など簡単な芸から始めるのが一番です。猫に「おいで」を教えるには、おやつを差し出し、優しい口調で猫の名前をよび、猫が来たらすぐにおやつをあげます。これを何度か繰り返すと、猫がすぐに「呼ばれたら行く＝おいしいおやつ」と認識するようになります。「お座り」のようなトリックの場合は、おやつを頭の上に持っていき、自然にお座りができるようになるまで、おやつを見つめるように仕向け、ゆっくりと後方へ動かします。お座りしたら、おやつをあげ褒めてあげましょう。猫は、犬より少し時間がかかるかもしれませんが、根気よく続けることで、必ず覚えるようになります。

3. 我慢と正の強化ですすめる

猫に関していうと、芸を教えるのにいつも積極的ではないと言えるでしょう。猫がすぐに覚えなくても、がっかりせずに辛抱強くいきましょう。芸を教えるには時間がかかります。コマンド通りに行動したら、おやつを与えたり、褒めたり、優しくなでてあげたりすることで、正の強化を図りましょう。猫は、叱るということよりも、おやつを与える方がもっと効果出来です。一貫性を保ち、前向き姿勢で取り組むことで、猫がトレーニングのプロセスを楽しむようになり、飼い主との芸を学ぶ時間を楽しみにするようなるでしょう。

4. 教える時間は短く、楽しいものに

猫が持つ集中力は、犬よりも大変短く、教える時間は短時間でかつ、楽しいものであるように行いましょう。長くなると、猫が退屈に思ったり、気が散ってしまうかもしれません。芸が成功し、おいしいおやつを与えるのが理想的です。芸を教える時間が、お互いが楽しいと思えるものであるべきです。重たくならないよう、軽快に進めましょう。猫も、充実した時間を喜び、お互いに更なる絆ができること間違いなしです。

「猫に芸を仕込むなんで、荒唐無稽だ」と思えるかもしれませんが、適切な方法と、ほんの少しの我慢と忍耐があれば、それも可能となります。猫が大好きなおやつをもって、新しい芸を教える準備をしましょう。次の家族団らんの時に、猫が主役となって、ハイタッチやお座りなどして、みんなを驚かせるかもしれません。しつけや芸を教えるのは犬だけではありません。賢い猫ちゃんも、その才能を発揮する準備ができていることでしょう。