シンパリカ トリオとは、動物医薬品で、犬用のノミ、マダニ5種、腸内寄生虫2種の駆除・予防する薬です。シンパリカトリオは、更にフィラリア症、l肺虫の予防にも効果があります。サロラレル、モキシデクチン、ピランテルという3つの有効成分を含んでいます。
この薬は市販薬ではなく、獣医師の処方箋がないと手に入りません。
サロラネルという成分は、ノミを殺す殺虫剤、ダニ類を殺す殺ダニ剤です。この成分は、神経筋の活動を抑制し、マダニやノミを死滅させることができます。これにはマダニ、ガルフコーストマダニ、クリイロコイタマダニ、シカダニ(クロアシダニ)、アメリカンドッグマダニ、ローンスターマダニなどが含まれます。
モキシデクチンはフィラリアの幼虫を殺す寄生虫駆除剤で、ピランテルは鉤虫や回虫などの虫を殺す殺線虫剤です。
シンパリカトリオ犬用の主な効能:
この薬は月に1回、ノミ・マダニ・ダニを予防・駆除するために、犬に投与するチュアブル錠です。
フィラリア症には、シンパリカトリオを1カ月ごと、または犬が蚊に刺されてから1カ月以内に投与する必要があります。投与が遅れた場合、直ちに薬を再開させる必要があります。
ノミ予防には、一年中1月に1回の割合でシンパリカトリオはいつでも投与することができます。 シンパリカトリオの効果は1か月持続します。 家庭内での感染を防ぐには、家庭内にいる全ての犬に対してシンパリカトリオを投与する必要があります。
また、マダニや腸管内線虫に対しては、毎月投与を行う必要があります。
シンパリカトリオは、生後8週間、体重2.8ポンド(1.27㎏)の犬に投与できます。しかし、妊娠中や授乳中の犬には使用できません。シンパリカトリオはフィラリアの成虫には効き目がなく、犬の病状を悪化させる可能性があるため、投与を始める前にフィラリア検査が必要となります。
シンパリカトリオは、月1回経口投与によって投与します。
推奨される最小投与量は、サロラネル 0.54mg/lb (1.19mg/kg) 、モキシデクチン 0.11mg/lb (0.24mg/kg) 、ピランテル 2.27mg/lb (5.00 mg/kg)とされています。
犬が全ての錠剤をの飲み込むことを確認し、飲み残しのないよう気をつけましょう。投与を忘れた場合は、直ちにシンパリカトリオを投与しましょう。
シンパリカトリオの副作用はまれです。しかし、いくつかの臨床試験において、嘔吐や下痢が最も多い副作用として挙げられています。その他の副作用としては、無気力、活動過多、食欲不振、排尿の増加などがあります。
研究の結果、シンパリカトリオは、フィラリアとノミの予防と治療に対して有効性を示しました。また、成犬におけるフィラリア症やマダニの治療・予防・駆除にも有効的であることがわたっています。
シンパリカトリオ(サロラネル、モキシデクチン、ピランテルチュアブル錠)には、6種類の錠剤サイズがあり、それぞれ3錠または6錠入りとなっています。