自然の中で育つ犬の健康ガイド

広大な広場、新鮮な空気、のんびりとしたライフスタイル、自然に囲まれた犬の生活は、犬にも飼い主にもたくさんのメリットがあります。ですが、自然の中で生活するには、特有の問題、課題に悩まされることも。愛犬が、自然の中で生き生きと自由に暮らすために、愛犬の安全、健康、そしてそれに伴う幸福感を考えることが必要不可欠となってきます。このブログでは、自然たっぷりの中で暮らす愛犬の「特権」とニーズを満たすための総合的なガイドをご紹介しています。

1. 境界線を設ける：愛犬の安全を維持

自然の中で暮らす愛犬の安全を確保する第一歩は、境界線を確立することです。広々とした広大な空間は魅力的ですが、田舎道を通る車の行き来、野生動物との遭遇、迷子になってしまうなどのリスクがあるのも事実です。敷地内にフェンスなどを設置することで、愛犬がふらふらと出てしまって迷子になることを防ぐことができます。フェンスの設置が難しい場合は、長さのあるリーシュ、また、首輪などで犬の活動できる範囲をコントロールすることができる電気柵（フェンス無きフェンス）を利用するなどして、愛犬の安全を確保しながら、自由を提供することができます。フェンスなどを付けた際は、定期的にチェックするようにして、愛犬が逃げ出してしまうような穴や、破損部分がないか確認しましょう。

2. ノミ・マダニ対策：寄生虫から愛犬を守る

自然がたくさんある場所では、たくさんの寄生虫、特にノミやマダニが愛犬に重大な健康被害をもたらす可能性があります。特に、茂みや草がたくさんある場所を散歩した後は、念入りにダニチェックをしましょう。かかりつけの獣医師が勧めノミ・マダニ駆除・予防薬を定期的に使用し、こういった害虫から愛犬を守りましょう。また、愛犬のお気に入りのベッドなどは常に清潔に保ち、ノミやマダニの発生を抑制するために、庭周りの手入れも怠らないようにしましょう。早期発見と予防が、愛犬寄生虫の被害から守る第一の秘訣です。

3. 野生動物：予定外の遭遇を避ける

田舎や地方、自然の中では、野生動物と遭遇することはそう珍しくもなく、遭遇したとしてもほとんどの場合、それが脅威になることはありません。ですが、中には犬にとって危険を及ぼす動物がいることも忘れてはいけません。その土地に生息する野生動物が何なのか、また愛犬に対するリスクは何なのか、学ぶことが大事です。ヘビ、イノシシなど、危険な動物に遭遇しないよう、良く知らない野外に愛犬を連れて行くときは、リーシュを付けるなどして、常に警戒心を持っておきましょう。また、犬の呼び戻しコマンドを確実にできるようにトレーニングしておくことも、予期せぬ事態になった時に対処するのに役立ちます。

4. 定期的な獣医師の検診：愛犬の幸福と健康を維持するために

のどかな自然の中での暮らしとは裏腹に、動物病院での定期的な検診は欠かすことができません。これにより、愛犬の健康状態を把握し。心配なことがあれば早い目に対処することが可能となります。ワクチン接種、フィラリア症予防、腸内寄生虫などの寄生虫予防に対し、寄生虫にさらされるリスクの高い自然の中では欠かすことができません。さらには、愛犬の健康サポートのために、バランスのとれた食事、定期的な運動を心がけることも忘れてはいけません。愛犬の健康維持に積極的に取り組むことで、自然の中で生活する愛犬に起こりえるリスクを予防・最小限に抑えることができるようになります。

愛犬の安全と幸福を一度に得るために、必要なステップを踏んでいれば、愛犬との自然の中で生活することはとても実りのある経験となります。境界線を持ち安全を確保、寄生虫の予防、野生動物に対する理解と認識、獣医による健康診断をしっかりすることで、愛犬が健康でかつ幸せな生活を送りながら、自然の中で暮らしていく多くのメリットを享受することができるでしょう。