ノミ・ダニが多く発生する地域

米国のある地域では、犬や猫のノミ・マダニ問題がその他の地域よりも深刻化しています。ノミやマダニの個体数は、暖かく湿度の高い気候の地域で増加し、人や動物、特に犬猫に大きな健康リスクをもたらす可能性があります。

その地域の気候により、特定のノミやマダニの増加に影響を与えます。暑くて乾燥した気候は、一年中ノミやダニの生息に適していませんが、冬の寒さが厳しい地域は、マダニやノミとの心配から少し解放されることができます。

マダニの生息数

以前は南部地域に集中していたマダニの個体数は、近年北上し始めてきました。イクソデクス種やキララマダニ種のマダニは、以前は生息していなかった寒冷地にも存在するようになりました。気温の上昇、野生動物保護活動、森林再生活動、都市部の発展などの結果、マダニの活動エリアが拡大しすることになっています。

例えば、米国東部では、鹿の生息数の増加により、シカダニが新しい地域に広がっています。その地域では、シカマダニの増加とともに、ライム病やアナプラズマ症が犬や猫に感染する可能性が高まっています。

マダニが移動することで、以前は問題なかった病気が蔓延する地域もあるため、ペットをマダニから守ることはますます重要になってきています。マダニ予防薬の使用、ワクチンの接種、そしてマダニが媒介する病気の検査が重要です。あなたが住む地域ではどの病気が多いかについては、獣医師が最も適切なアドバイスをしてくれます。
  ノミの生息数

ネコノミは、米国で最も頻繁にネコやイヌに寄生するノミの一種です。ノミは全国どこにでも生息していますが、湿度が高く、気温が高いときに多く発生します。

シカゴではノミの生息数が少ない月もありますが、フロリダではノミ問題は冬でもとても深刻です。アメリカの乾燥した砂漠地帯では、湿度が低すぎてノミのライフサイクルを維持できないことが多いのです。そのため、これらの州ではペットがノミに感染する可能性は低くなります。 


ノミやマダニが少ない米国地域でも、予防薬による恩恵は考えられます。ペットのノミ・マダニから媒介する病気のリスクに関する最適なアドバイスはかかりつけの獣医師から受けることができます。病気になってから治療するより、予防する方が、ペットにも飼い主にも最善の方法です。