ネコのダニ寄生防止10の方法

ネコのダニ寄生防止10の方法

毎年夏になると、めんどくさい仕事の1つとしてマダニ駆除があります。この吸血動物は、大切な猫の血を吸って憎らしいだけでなく、駆除するのが大変なことで有名です。駆除を成功させるには「接近戦」が必要不可欠となります。また、長い間放っておいたり、駆除しきれなかったりすると、非常に危険な病気を媒介することもあります。では、この季節に愛猫のマダニを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか？ここでは、いくつかの対応策をご紹介します。

1. スポットオンタイプ

マダニとノミの駆除には、動物病院やペットショップ、またはインターネットで購入した市販のスポットオントリートメントを使用すると便利です。これらの薬は、最長で1ヶ月間、寄生虫駆除に効果的に効果を発揮します。 これらの薬は効き目が高く優秀ですが、細心の注意を払って使用する必要があります。 注意事項を良く読み、疑問がある時は、スポットオンタイプを使用する前に必ず獣医師へ相談しましょう。

2. 経口投与型

犬と比較すると、経口薬として毎月飲ませるタイプの猫用の物は少なく、ほとんどの場合が、小型犬用に処方されているものであるケースが大半です。主な製薬会社ではいまだ、猫専用のマダニ駆除薬の研究・開発に取り組んでいるとことがあります。小型犬専用のものを猫に使っても大丈夫なのか、獣医師の意見を伺うことも念頭に入れておきましょう。月1回の錠剤を利用するメリットは、塗布型の治療薬とは異なり、塗布直後に幼い子供が猫に接触したり、猫が駆除剤を家具に付着させたりする心配がないことです。

3. 専用シャンプー

薬用化学物質を含むシャンプー（マダニ駆除専用シャンプー）で猫を洗うと、通常マダニが液体に触れると死に至ります。これは、マダニの季節に愛猫を守るための簡単な方法ですが、手間がかかります。スポットオンや経口薬のように効果が持続するわけではないので、2週間に1回程度の頻度で繰り返し行う必要があります。この方法が有効かどうかは、愛猫のシャンプーの好き嫌いによります。

4. ダニ浸し用薬＝ディップ剤

ディップ（浸すという意味）剤と呼ばれる薬剤で、水で薄めてから動物の背中にかけたり、スポンジで毛皮をこする必要がある方法です。ディップ剤を使用した後は、ペットをすすぐ必要はありません。かなり強力なので、使用前にラベルをよく読む必要があります。幼い動物には、ディップを使用してはいけません。（4ヶ月未満）。子犬や子猫のケアについては、獣医に相談しましょう。
  5. ダニ取り用首輪

また、マダニ駆除用の首輪もありますが、ほとんどの場合頭や首にダニがつくのを防ぐ程度の効果しかありません。首輪に含まれる薬剤が猫の皮膚や被毛に散布されるためには、猫の皮膚に直接触れる必要があります。首輪を使用する際は、首輪の下に指2本が入るくらいの余裕をもって装着することが大切です。また、首輪がアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、首輪の余分な長さはカットしてください（引っ掻く仕草が多くみられるときなど）。

6. パウダー

マダニ駆除パウダーは、ペットのダニを死滅させ、更にはよよせつけないようにするのに効果的な異なるタイプの外用剤です。パウダーを使用する前に、猫に使用できるか確認してください。又、パウダーがマダニとノミの両方に効果を発揮することも確認しましょう。パウダーは吸引してしまうと口内や肺を刺激することがあるので、少量ずつ使用し、ゆっくりと皮膚に塗布しましょう。パウダーを塗るときは、顔や目に近づけないようにしましょう。ノミ・マダニが盛んな時期には、1週間に1回程度の塗り直しが必要です。

7. マダニスプレー

ダニスプレーも外用薬で、素早くマダニを駆除し、予防効果が長く続きます。愛猫が木々が生い茂る地域で過ごすことが多い場合は、シャンプーや水浴びの合間にスプレーをするのも案です。この製品を顔回りで使用する際は、十分に注意しする必要があります。使用する前に、使用上の注意をよく読み、猫への使用が許可されていることを確認しましょう。他のペットが近くにいないことを確認して使用し、ペットがスプレーに近づかないようにしましょう。

8. 家の周りと芝の手入れ

芝生や茂み、樹木を手入れすることで、庭に寄生するノミ・マダニの数を減らすことができます。寄生虫が住み着く場所や繁殖する場所が少なければ、心配する寄生虫も少なくなります。獣医やペットストア、ガーデニングセンターなどで販売されている、一般家庭で使用できるｎノミ・マダニ駆除用のスプレーや顆粒剤の使用も考慮しましょう。ただし、人体や動物にとって危険なものである可能性があるため、利用する際には注意が必要です。寄生虫の繁殖が深刻化していたり、薬剤の使用に不安がある場合は、専門の害虫駆除業者に依頼することも検討しましょう。

9. 愛猫のチェック

猫が外で遊んだ後には、マダニが寄生しやすそうな部位を必ずチェックしましょう。ミミの穴、足の指の間、首の周り、足の付け根などを丹念に確認しましょう。マダニの早期発見は、ペットが危険な病気に感染することを防ぐ第一歩となります。マダニが寄生しているのを見つけた時は、速やかに除去する必要があります。

10. 愛猫を家猫にする

室内で育ってきた猫ならば、外に出す必要はありません。一方で、今まで人生のほとんどを室外で過ごしてきた猫を室内で飼育するのは困難であることも認識しています。少なくとも、マダニの季節に猫が外で過ごす時間を制限し、家に入るたびにチェックすることができれば、マダニに噛まれて病気になる可能性を低くすることができるでしょう。マダニが宿主に付着している時間が長ければ長いほど、ライム病やチタウソ症などの病気を広げるリスクが高くななります。

マダニがいる可能性がたかい茂みなどへ、猫を行かせないようにするのが最も効果的に予防する一つの方法です。庭の中にはどこかにマダニが存在すると思われますが、庭の手入れをしっかり行い、予防・駆除薬を使用することで、今年の夏の愛猫へのマダニのリスクは最小限にとどめることが出来るでしょう。