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犬のライム病 - 症状と治療

 2023年1月03日 著者 ジェームズ |
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犬とライム病:症状と治療
 
ライム病はマダニが媒介する重大な病気で、犬にも感染することがあります。比較的よく見られる病気ですが、感染しても症状が出るのはごく一部の犬だけです。 
 
ライム病は、アメリカやヨーロッパ全土で見られますが、中西部、大西洋岸、太平洋岸など、特定の地域で最もよく見られます。
 
しかし、ライム病は、アメリカではますます一般的になってきている深刻な問題です。ここでは、ライム病の原因、症状、治療法に関する重要な情報をご紹介します。
 
犬のライム病の一般的な症状
 
ここでは、犬のライム病に関連する代表的な症状や合併症についてご紹介します。
 
愛犬がマダニに噛まれてライム病に感染すると、以下のような症状が現れます。
 
関節に炎症がでるため、歩行困難になることがある
全身の倦怠感
 
ライム病を発症した犬の多くは、関節に問題があり、それが跛行(歩行困難)の原因となることがあります。この跛行は、数日(通常は3〜4日)症状が現れては、数週間収まります。これは "変動的跛行 "として知られています。1つまたは複数の関節が腫れ、熱を帯び、痛みを伴うことがあります。
 
その他、あまり一般的でない症状として以下があります。
 
触られることに敏感になる
元気がない
食欲減退
呼吸困難
リンパ節の腫れ
背中を丸めてこわごわと歩く
 
 
ライム病による犬の腎臓障害について
 
ライム病は、時に腎臓障害や心臓・神経系の病気などの合併症を引き起こす可能性のある重篤な感染症です。これらの合併症はまれではありますが、非常に深刻な事態を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。ライム病は、腎臓の糸球体(血液のフィルター)の炎症である糸球体腎炎を引き起こすこともあります。これは深刻な腎障害を引き起こす可能性があります。
 
犬の腎臓が機能しなくなり始めると、嘔吐、下痢、食欲不振、体重減少、排尿量や喉の渇きの増加、異常な体液の蓄積(手足の腫れとして現れる)などの症状が現れ始めることがあります。これらの症状は、犬の健康と幸福度に非常に有害になる可能性があります。
 
ライム病の感染経路
 
自分自身や家族を守るために、この病気の感染経路を理解することが重要です。ライム病は、ボレリア菌と呼ばれるバクテリアの一種によって引き起こされます。この細菌は、感染したシカダニに咬まれることで感染します。感染するには、通常24時間から48時間、マダニが体に付着している必要があります。
 
犬のライム病の診断方法
 
獣医師にどの臓器に異常があるのかを判断してもらうためには、飼い主が愛犬の健康状態を詳しく説明することが重要です。食欲、エネルギーレベル、トイレの習慣、その他普段と違うことがあれば、その情報も含めて伝えましょう。 
 
ライム病は、血液検査で陽性となり、それに対応する臨床症状(犬に表れている症状)で確定されることがほとんどです。
 
ライム病に感染してから陽性になるまでに4週間ほどかかることがあるため、獣医師は様々な診断法を組み合わせて診断を下すことになります。
 
血液化学検査
尿検査
糞便検査
レントゲン、ライム病の診断に特化した検査(例:血清検査)
血球数の計算
患部の関節液も採取し、分析することもあり
 
ライム病関連関節炎
 
獣医師は、ライム病によって引き起こされる関節炎を、外傷や退行性関節疾患など他の炎症性関節炎と区別することに重点を置きますが、それは関節炎の原因には明らな原因がある場合がほとんどだからです。
 
さらに、免疫介在性の病気は、症状の潜在的な原因として考慮されます。獣医師は、問題のあるジョイントのレントゲンによって、骨に異常がないかどうかを調べることができます。
 
犬のライム病治療法
 
病状が不安定でない限り(重度の腎臓病障害があるなど)、ライム病の診断がつけば、外来で治療を受けることになります。ライム病の治療で最も代表的な抗生物質はドキシサイクリンですが、同じように効く薬もあります。
 
治療期間は通常4週間以上ですが、状況によってはそれ以上の期間が必要な場合もあります。また、特に症状がひどい場合には、抗炎症剤の投与が進められることもあります。
 
残念なことに、抗生物質による治療では、ボレリア菌がもたらす感染症を完全に治すことはできないのが通常です。症状が治まっても後日再発することもありますし、腎臓病の発症も常に心配されます。
 
薬が適切に投与されていれば、犬が長期的な症状を受ける可能性は低くなります。
 
3~5日間の抗生物質治療で、ボレリアによってもたらされた関節の急性炎症は改善されるはずです。3~5日で改善が見られない場合は、獣医師による再診断が必要になります。
 
犬のライム病予防について
 
ライム病が流行し、マダニが問題になっている地域には、できるだけ犬を近づけないようにしましょう。
 
毎日、被毛や皮膚のチェックを行いましょう。マダニを見つけた場合は取り除く必要があります。
 
ライム病の予防や、ダニが媒介する他の病気からペットを守るために最も効果的な方法は、ノミ・マダニ予防薬を使用することです。
 
首輪、ピペットタイプ、チュアブル錠やタブレットなど、さまざまな処方箋のノミ・マダニ治療薬が獣医師から入手できます。これらの製品は、獣医師の指導のもと、パッケージに記載されている説明書に従って使用するようにしましょう。
 
ライム病のワクチンは、マダニが多く生息する地域にお住まいの方であれば、簡単に接種することができます。しかし、すべての犬がこのワクチンを接種できるわけではありません。あなたの愛犬がライム病のワクチンを接種すべきかどうか、かかりつけの獣医師にお尋ねください。

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