ノミの幼虫知っておきたい事実、6選
ナッシュビルにあるVCAマーフィー・ロード・アニマル・ホスピタルのメディカル・ディレクターであり、コンパニオンアニマル寄生虫協議会の次期会長であるクレイグ・プライヤー医師は、飼い主が犬や猫にノミが1匹いるのを見つけたら、見えないところにさらに9匹のノミが隠れていると述べています。
プライヤー医師は、多くのペットの飼い主さんにとって最高の助言者です。もっと早くに出会えていればと思っています。ある夏、私は飼っている2匹の猫にノミがついているのを見つけました。すぐにノミ取りシャンプーで成虫を駆除、これでこの一件は終了かと思っていました。ですが、家に残っていた招かれざる「客」は、知らず知らずのうちに卵や幼虫を生み出しており、私の犬(と私の足)へ寄生を企んでいたのです。私は、目に見えているノミの成虫を駆除し、幼虫や卵に気づかずそのまま放置してしまったのです。
ノミの幼虫とは?どうすれば駆除できるのか?もっと調べてみましょう。
幼虫は1~2週間かけて成長し、有機性廃棄物やノミの「糞」(ノミの成虫の排泄物が乾燥したもの、血液が乾燥したもの)を食べます。ノミの幼虫はノミ個体数のうち約3分の1を占めています。幼虫は繭を作り、蛹となり、やがて成虫になります。ノミが蛹の状態のとき、この保護繭の中で長い間生き延びることができ、宿主となるペットが現れることで、孵化するようになっています。空き家だった家に越すと、数か月の間潜伏していたノミの退治を必要とされることも珍しくありません。
家の中に潜んでいる幼虫を駆除するには、ノミの成虫を駆除するのとは違う方法が必要となります。プライヤー医師は、最も効果的な方法は、掃除機をかけることだといっています。床や、ペットのベッドなどについた卵や幼虫を吸い取ることが一番の駆除方法なのです。この「駆除方法」で一番大事なプロセスは、集めたノミの卵や幼虫を家の外に持ち出すこと、掃除機の袋を密閉して捨てるか、バッグレスの掃除機ならば、ダストカップを空にすることが重要です。破棄しなければ「掃除機の袋のなかに、ノミ感染の貯蔵庫があることになります」と警告しています。掃除機をかけたあと、ノミ取りスプレーや霧吹きなどで、掃除機で取り損ねた幼虫や卵を駆除することができると言っています。ノミ駆除に一番いいのは、かかりつけの獣医師に相談することです。獣医師は、飼い主とペット、生活環境、周囲の状況を理解しているため、各家庭にあった最適で安全なノミの駆除方法をアドバイスしてくれるでしょう。今現在蛹のノミがいるとしたら、蛹は成虫になるまで成熟し続けるため、ノミ駆除の効果を実感できるようになるまで、2ヶ月ほどかかるかもしれません。
また、ペットに寄生したノミの成虫を駆除、家の中にいる卵、幼虫、蛹を駆除した後も、ノミの再侵入を防がなければなりません。ノミが寄生している宿主は外に出るとたくさん存在し、家のすぐそばでも身を潜めているかもしれず、再侵入を防ぐが難しいこともあります。プライヤー医師によると、犬猫に寄生するノミは、法区米ではコヨーテ、キツネ、ヤマネコ、牛、スカンク、アライグマ、オポッサム、ネズミ、フェレット、その他の動物にも寄生しているそうです。家の周りに住む野生動物や野良猫・犬に寄生するノミにとって、あなたの家がノミにとって寄り付かない場所になるようにしましょう。
ノミの幼虫は、暗くて密閉されたところを好んで生息します。ペットがそのようなところへ行かないようにして、ノミの卵からの感染を防ぐようにしましょう。這っていける場所、屋根裏やデッキの下などに、入れないようにしておきましょう。しかし、家の外で発生するノミをすべて防ぐには限界があります。ペットに寄生するノミを予防するには、ノミ予防・駆除の薬で生涯守ることができます。