私たちは皆、日々の変化に順応します。しかし、ペットにとっては大きな負担と成り得ることがあります。愛犬がその変化にうまく対応できるよう、いくつかのヒントをご紹介します。

愛犬が飼い主の生活に合わせるようにする為に

学校へ通い始めたり、新しい家族ができたり、私たちの日常生活内には「思いがけない」変化が起きることがあります。私達飼い主はあまり気に留めませんが、ペットは私たちの生活リズムの変化にとても敏感なのです。飼い主とペットが、日常生活の変化に対応するためのヒントをいくつかご紹介しましょう。

1. 可能であれば、生活リズムの変化を少しずつ変えていきましょう。 ペットだけではなく、ご自身にも新しい習慣へ馴染みやすいかもしれません。たとえば、愛犬の散歩を朝するのが日課であった際、仕事上、早番へ移動するために、徐々に夕方に散歩をし始め、朝の散歩を減らしていくという方法をとることが出来ます。特に、分離不安のあるペットに関しては、飼い主と離れ離れになることが精神的に苦痛であるため、できるだけ小さな変化で進めるのが良いでしょう。

2. まずは落ち着くことが第一です。犬は「空気」読むことに長けています。そのため、その変化に対して飼い主さんが大げさに対応してしまうと、犬にもその感情が伝染してしまうのです。たとえば、家族の一人が大学へ行くために家を出る時、愛犬の前で別れを惜しんで大げさに感情をあらわにしないことです。落ち着いて対応することで、愛犬に「大丈夫だよ」と知らせることができます。 3. 余分なエネルギーを消費させましょう。愛犬の生活に身体的・精神的な刺激を加えてあげる事で、日常生活が変化したときに気を紛らわせることができます。 運動や遊びの時間を十分にとるだけでなく、トリックの練習をする時間を増やすなどして、愛犬の1日に精神的な刺激も加えてあげましょう。 また、外出時にパズルフィーダーなどのおもちゃを置いておくと、留守中も愛犬が退屈せずに済みます。

4. クレートトレーニングを検討する。犬は生まれつき巣穴で生活する動物なので、クレートにて安全でかつ安心できる場所を作ることができます。 クレートに慣れれば、犬はここを自分の隠れ家と思うようになります。クレートのしつけをしない場合でも、出かける際、家の中に、ペットが安心できる小さな空間を作ることを検討してみてください。 もちろん、長時間ペットを閉じ込めておくことは絶対にしないでください。


5. ペットのことを置き去りにしないでください。私たちの生活の中では、新しい出来事や変化に気を取られ優先しがちです。新しい仕事、家族が増えた時になど、ペットとの距離が離れてしまわないようにしましょう。愛犬に十分な愛情が届かないと、退屈さやストレスから、問題行動を引き起こすだけです。いつもの散歩、食事の時間も普段通りにできるよう努め、愛犬に安心感を与えてあげましょう。