猫のウェイトコントロール

室内飼いの猫は、長生きする反面、体重が増えやすくなります。ここでは、猫ちゃんの体重を少しずつ減らしていくためのコツを紹介します。

猫のウェイトコントロール

猫を室内で飼うことは長生きにつながりますが、家猫は座りっぱなしの生活になりがちで、体重増加の問題が出てきます。猫の健康的な体重を維持するためには、栄養価の高いフードを与えながら、分量を慎重に検討し、面白いおもちゃを与える、遊びながら活発になれる時間を一緒に作るなど、食生活やライフスタイルを見直す必要があるかもしれません。

ペットの減量を始める前に、獣医師と相談して、健康的なダイエットプログラムを決め、バランスの取れた食事と厳しい食事制限を避けた計画を立ててください。急激な体重減少は、脂肪性肝疾患という重大な病気を引き起こす可能性があるため、減量プログラムに参加させる場合は、このステップを軽視してはいけません。獣医師が計画を承認したら、ペットのダイエットを健康的に開始することが出来ます。「健康」とは何を指すかは動物各々によって異なりますが、あなたのペットの「体」をベースに考え、「健康」の基準値を決めると良いでしょう。猫の体の状態を客観的に測るには、肋骨が見えるか、腰のくびれがはっきり見えるか、ペットの骨の構造を簡単に感じられるかなど、観察できる特徴に基づきます。健康な体重であれば、肋骨の後ろに腰のくびれが見え、肋骨は見えないけれども感触があり、お腹に小さな脂肪の袋が見えるはずです。  猫の場合、1週間で体重の2％以上を減らすことはできませんので、余分な体重は徐々に減らしていく必要があります。獣医師は、猫が健康的な体重になるための目標カロリーやえさの管理など、テクニカルな面するお手伝いをすることができますが、飼い主として食事の種類を変えるなど、小さな変化でダイエットを手助けすることもできます。例えば、食物繊維が豊富で低脂肪の食事にすると、過剰なカロリーを摂取せずに食事の量を増やすことができるため、満腹感を長く感じることができます。同様に、高タンパク低炭水化物の食事は、ペットの満腹感を長持ちさせ、体重を減らすのに役立ちます。水分を多く含むウェットフードを選ぶと、カロリーを増やさずに食事量を増やすことができ、体重減少に役立ちます。

更に、栄養価の高いフードを適量与えることで、より活動的なライフスタイルをサポート、ペットの体重を徐々に減らしていくことができます。室内飼育は猫の寿命を延ばし、鳥などの野生動物を守ることにつながりますが、家猫は活動量が少ないため、体重が増えやすいといわれています。レーザーポインターや釣り竿などのおもちゃで一緒に遊んだり、パズルフィーダーを与えて心身ともに挑戦させたり、キャットツリーや窓辺の止まり木など、ジャンプやクライミングができる垂直の空間を増やしてあげると、より活動的になります。健康的な食事と食事量を組み合わせることで、ペットが適切な体重をコントロールできるようになります。