猫島
日本の小さな島、田代島は観光客から「猫島」と呼ばれています。わずか100人ほどの小さな漁村には、人間よりはるかに多い猫が暮らしています。
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もともと猫は、網を作るための蚕を捕食するネズミを駆除するために島に持ち込まれました。しかし、蚕をつかった仕事は時と共に消え失せたものの、猫はそのまま島へ残り、その数は爆発的に増えることになりました。
現在島に暮らしている地元の人たちは、ほとんどが70代を迎えていますが、猫達をかわいがり、魚をあげたりしています。日本では古くから伝わる言い伝えに、猫は幸運と繁栄をもたらすと信じられています。また、漁師たちは猫の行動を観察し、天候や漁のパターンを予測することができると考えています。
写真家Fubiraiさんは、5年間にわたり猫たちを追いかけ、その日常を写真に収めました。最近発表された彼の写真は、今や急速に拡散しています。
この島の猫へのこだわりは建築にも表れており、島のあちこちに猫の形をした建物が点在しています。
この村が有名になったのは、仙台からこの島に移り住んだある夫婦の努力によるものです。夫婦は旅人のための宿「浜屋」を開き、2006年に島とそこに住む人々についてのブログを開設しました。同年、島にいる猫の一匹「たれ耳ジャック」の映画が制作され、その後3作の続編が制作され、ジャックの人生の転機がファンに伝えられました。
この猫の楽園を一目見ようと、海外からの観光客も増え、観光ブームになっています。多くのパッケージツアーでは、有名なジャックを一目見ようと、この島に住むたくさんの猫の中からジャック探しをすることになるでしょう。
もちろん猫天国なので、犬はNGです。