シニア期を過ごす猫が抱える５大病を考える

愛猫がシニア期を迎えるにつれ、飼い主さんが愛猫の健康に気を配ることが一層重要になってきます。高齢の猫は人間と同じように、特定の病にかかりやすくなるため、更なる注意が必要となります。このブログでは、シニア猫によくみられる５つの病を紹介、飼い主さんが正しい知識を知ることで、大切なシニア猫が快適で生き生きと過ごせるお手伝いをすることができます。

慢性腎臓病:
慢性腎臓病は多くのシニア猫にみられ、その症状はゆっくりと進行します。症状としては、のどの渇きが増える、尿の回数が増える、体重減少、無気力などが見られます。獣医師による定期的な検診と腎臓機能に関する検査によって、早期の発見が期待できます。愛猫の生活の質を維持するために、効果的な方法を話し合いましょう。

関節炎と関節痛:
関節炎は、人間だけのものではなく、猫にも影響をあたえます。シニア期の猫にとって、活動性と動きの妨げとなってしまう、関節痛を発症することがあります。歩き方が変だな、ジャンプするのを嫌がっている、また、いつも以上に寝ている様子が見受けられたら、関節痛の可能性があります。あなたの愛猫にあった痛み緩和などの治療や対応には、かかりつけの獣医師に相談するのが一番です。

歯に関する問題:
歯周病や歯がもろくなったりする問題が、シニア期の猫にはよく見られる問題です。歯に関する問題は、痛みによる食べにくさ、全身の健康問題につながる可能性があります。定期的な歯科検診と、歯のクリーニングなどのケアで、進行を遅らせたり、問題を軽減することで、愛猫が口内健康（歯と歯茎）を保つのにとても役立ちます。

甲状腺機能亢進症:
甲状腺の活動が過多であることを甲状腺機能亢進症といいます。シニア期の猫にしばしば診断される病気で、症状としては体重減少、食欲亢進、動きが増える、嘔吐などが挙げられます。治療の選択肢は多岐にわたり、投薬から食事管理まで行うことがあります。定期的な動物病院での診察で、早期発見できることができ、効果的な健康管理の鍵となりえます。

糖尿病:
糖尿病は、シニア期になると発症する病気で、猫にも発症する代謝疾患です。症状には、のどが渇く、頻尿、体重減少などがあります。この疾患には、バランスの取れた食事、猫の体重維持、気になる症状がある場合は、かかりつけの獣医師へ速やかに診察してもらうことが不可欠です。糖尿病の猫の管理に、生活の質を向上させるのは必要不可欠です。


シニア期を迎えた愛猫のケアには、健康を維持するためのアプローチが欠かせません。かかりつけ獣医師の定期的健康診断、愛猫の行動の変化に気を付け、一般的にかかりやすい病気などの知識を深め、日頃からの変化などに敏感になることで、シニア猫の幸せな毎日と、長寿に貢献することが可能となります。責任ある飼い主として5つのよくある病を理解することで、早期発見につながり、早期対処することで、シニア期に必要なケアをすることができます。健康で幸せなシニアの猫は、猫と飼い主の間に築かれた責任と愛の証なのです。