子犬のトイレトレーニング
犬のトイレトレーニングを成功させるための4つのステップ
「食べたら出す」これは紛れもない自然界の法則のひとつです。 しかし、新しい子犬の飼い主にとって問題となるのは、それがいつ、どこで排出されるかということです。子犬のトイレのしつけは、飼い主が最初にやるべきことの1つで、これがきっちり訓練されると、その後がとても楽になります。
子犬のころの犬は、「腸や膀胱をいつ空にするか」を決定するための筋肉が備わっていません。また、いつどこで用を足すかの善し悪しを教えようとするあなたの言葉も、子犬には理解できません。子犬はおしっこやうんちをする必要がありますが、間違った場所でしてしまうのを叱ってしまうのはよくありません。犬は心を読むことはできません。飼い主であり群れのリーダーである飼い主であるあなたが、どのように行動してほしいかを伝えるのが義務となっています。幸いなことに、いくつかの簡単なルールを守るだけで、子犬がどこで用を足すのが一番かを教えることができ、さらにはこの先不適切な場所での粗相も避けられるでしょう。
子犬のトイレトレーニング ステップ1:エリアを規制する
子犬が生まれたばかりのとき、母親は子犬のお尻などを舐めて排泄を促します。そして、用を足し終えたら、また舐めてきれいにします。これにより、子犬は成長するにつれて、おしっこやうんちがない場所で眠りたいという欲求を抱くようになります。子犬は本能的に自分の寝床を清潔に保つようになります。これにより、何らかの形で「場所をせばめる=トイレの場所を覚える」ことで、子犬は正しいトイレの場所を覚えることに必要なコントロール能力を身につけることができます。
トイレのしつけでエリアを規制するには、クレートを使うのが一番です。クレートはあまり大きすぎると、子犬が片方をトイレに、もう片方を寝る場所として使いたがるようになります。子犬が数カ月で大きくなり、クレートをいくつも買うのをさけるには、仕切りがあって、子犬の成長に合わせて面積を広げられ、かつトイレのしつけに適した大きさのクレートを購入するとよいでしょう。
子犬のトイレトレーニング ステップ2: トレーニングと褒めるを徹底
子犬のトイレトレーニングでは、多くのドッグトレーナーがリーシュや手綱を使用します。リーシュを使うと、犬を自分の側に引き付けておくことができ、排泄の場所をコントロールすることができます。 リーシュは、つけるのが簡単で早い、スリップタイプのリーシュが最適です。リーシュのしつけをするにはまだ少し幼い子犬でも、頭からかぶせて外に連れ出すことができます。 幼い犬は気が散りやすいので、リードを少し引っ張ると、精神的に集中できます。
庭の物置の裏側など、トイレに適した場所を選んであrげましょう。子犬にリードをつけ、トイレの準備ができたと思ったら、その場所に誘導します。そのうち、その場所がトイレだと認識し、自分で行くようになります。
子犬が用を足しているときに使う言葉も、トイレトレーニングの効果を高めるために重要です。 どの言葉を選んでも、何度も使うことになるので、一貫性を持たせ、言いやすい言葉を選びましょう。おしっこは「しーしー」、うんちは「ぷっぷ」などが効果的ですが、自分が使いやすい言葉であれば何でも構いません。
子犬に教えるべき最も重要な言葉は「外(アウト)」です。 子犬を外に連れ出すたびに、明るく元気な口調で繰り返し使ってください。犬は外に出るのが大好きで、自由と遊びの時間を連想させます。やがて、「アウト(外)」と言うだけで、子犬は興奮してドアに向かって走り出すようになります。
外に出たら、子犬を下ろし、「しーしー」または「ぷっぷ」のどちらかのコマンドに重点を移しましょう。 子犬が落ち着くまで、その場所の匂いを嗅いだり動き回ったりさせましょう。トイレの場所として決めたエリア内から出ないようにしましょう。 気が散ったらリードで少し戻しておあげ、決めている「トイレに行く」コマンドを繰り返します。 毅然とした態度で怒ったり、トイレをするように懇願したりするのではなく、親しみやすく、励ますような口調で言うようにします。そして、用をたし始めたら、楽しくて気持ちのいい声で励ましてあげましょう。
撫でると用を足す邪魔になるので、必ず言葉で褒めてあげてください。 犬は通常、まずおしっこをしてからうんちをしますが、すぐに自分の犬がどっちを先にするかわかるようになるので、適切におしっこやうんちをするように促すことができるようになります。
子犬のトイレトレーニング ステップ3:タイミング
子犬が排泄のルールを学ぶにつれて、クレートから自由に出られるようになります。子犬を自由にするタイミングは、用を足した後がベストですが、その場合もしっかりとした監視が必要です。 大切なのは、犬の行動やボディランゲージを常に観察し、何が起こるかを予測することです。 どの子犬や犬も、トイレが必要だという合図を送るために、それぞれ特有の行動をとります。 例えば、周りをぐるぐると回ったり、匂いを嗅いだり、急に行動を止めたり、部屋から飛び出したりすることがあります。このようなサインを見つけたら、子犬を外に連れ出し、正しい場所で用を足させる手順を踏みます。また、散歩の後、眠った後、食事をした後など、状況に変化があった場合にも外に連れていく必要があります。
目安としては、犬の年齢(月齢)が、子犬がトイレ休憩の間に対応できる時間(時間)となっています。たとえば、生後1ヵ月の子犬は1時間、生後4ヵ月の子犬は4時間です。これは生後7カ月ごろまで同じで、そのころにはトイレのしつけが完全にできていることが望ましいです。
子犬のトイレトレーニング ステップ4:アクシデント、失敗
子犬のトイレのしつけをしている最中にも、「失敗」はあります。万が一、用を足しているところを見つけたら、手でパンっと音を鳴らし気をそらし、しっかりとした低い声で間違っている事を伝えれば、十分に伝わります。犬を怖がらせる必要はありませんが、あなたが不満であることを犬に知ってほしいのです。 親しみを込めて「外(アウト)」などと声をかけながら、素早く外に連れ出しましょう。 そして、彼が用を足し始めたらたら、たくさん褒めてあげましょう。
子犬がタイミング悪く、トイレではないところで用を足してしまっても、罰を与えることは逆効果です。罰によって子犬が受け取るメッセージは、「あなたがいないときだけ、おしっこやうんちをするように」というものであり、それはさらなる問題行動となってしまいます。 このような「失敗」は、正しいやり方を子犬に教えるチャンスだと考えましょう。人生におけるあらゆる教訓と同じで、繰り返せば繰り返すほど、早く身につくものなのです。