ノミの住処は？

ノミの住処はどこか？

ノミは体が小さいですが、その分しぶとさを兼ね備えています。この小さな小さな吸血動物の駆除にかかる費用は、年間約134億豪ドルと言われており、ペットの飼い主にとって最大の出費であるとされています。

定期的にノミ・マダニの予防薬を使っているのにもかかわらず、ノミがペットに寄生しているのを見かけることもあり、嘆く人もいます。

1. ノミの薬に対する耐性

ノミ用殺虫剤に対するノミの耐性は時代とともに急速に向上しており、効き目の高い駆除剤に対し耐性持つノミを増やさないようにすることが大切です。常用するノミ駆除剤をたまに違うものに変えることで、ノミが一定の薬に耐性を持つことを避けることが出来ます。耐性を持つノミのDNAが拡散するのを防ぐために、家の中にノミを殺す器具や薬剤を使用する方法もあります。その家庭にあったノミ駆除の方法に関しては、ペットの安全性を考え、かかりつけの獣医師へ相談する事も忘れないようにしましょう。
  2. ノミはあなたの周辺に潜んでいる

人の家にいるノミの約57％は、幼虫の段階です。 この幼虫は、蛹になるために繭を作り、成虫になるのに1～2週間かかります。成虫は最高で5ヶ月もの間、繭の中で生き抜くことができ、通りすがりの動物の動きや二酸化炭素によって目を覚まし、繭から出てきて寄生を始めます。

最も成功率の高いノミの駆除・予防策は、正しい衛生環境を整え、ペットも清潔に生活させることが一番です。これには、ノミ取りコームやペットをお風呂に入れるなどがまず最初にできる対策となります。その次に、ペットに合ったノミ駆除・予防薬の使用になります。どの薬が適切かは、かかりつけの獣医師へ確認しましょう。

室内外の衛生面を清潔に保つことも大事なプロセスの一環です。掃除機を頻繁にかけ、ペットの寝具を頻繁に取り替えましょう。 カーペットや寝具に付着したノミの幼虫は最大30％、ノミの卵は最大60％、掃除機で取り除くことができるそうです。壁、家具、クッション、椅子、マットレスも掃除機をかけましょう。フローリングの床も掃除機をかけ忘れないようにしましょう。ノミはこういった隙間に隠れるのを好みます。（掃除機内の袋はすぐに捨てましょう）

ノミは、屋外の湿った場所、肌寒い場所、日陰を好みます。日陰や草むらで最もよく育ちますが、潅木や葉、木も好みます。低木を剪定したり、落ち葉をかき集めたりして、ノミが繁殖できる場所を少なくすることで、ノミの発生を抑えることができます。

しかし、ノミがすでに室外に蔓延してしまった場合、自然的、化学的に対処する必要があります。ノミの捕獲機、ノミを食す線虫を土壌へいれるなど、ノミが発生してしまったエリアを処理する薬剤など、さまざまな方法で対処しましょう。しかし、害虫駆除業者に依頼し、ペットに安全な駆除方法で庭を処理してもらう方が継続的なプログラムの一環としては簡単かもしれません。ただし、完全に駆除するには数カ月かかることがあります。

ノミの発生を防ぐには

日頃から愛犬や家にノミがいないかチェックすることで、ノミの被害にあう確率がぐんと下がります。ノミは単に厄介な害虫というだけでなく、恐ろしい病気を媒介することもあるので、ノミの侵入を防ぐことは、あなたとペットの両方を長期的に守るために最善の方法なのです。